ウィリー・ウー氏「今後アルトコインシーズンは弱まる」
仮想通貨アナリストによると、アルトコインシーズンは今後も続くものの、市場の成熟に伴ってリターンの強度は徐々に弱まる見込みだ。
「アルトシーズンは、2017年のアルトバブル以降、各サイクルで徐々に弱まっている」と、仮名の仮想通貨トレーダーであるウィリー・ウー氏は10月26日にX(旧Twitter)で述べた。彼は、ICO(イニシャル・コイン・オファリング)を通じた資金調達ブームが始まった2017年の「バブル」を引き合いに出した。
アルトコインシーズンは投資家の高リスク志向で継続
ウー氏は、アルトシーズンが無くなるわけではないことを強調し、ビットコイン(BTC)の価格が急騰した後に、中小規模の仮想通貨が「ポンプ」されると述べた。投資家が高リスクでのリターンを求めるためだ。
トレーダーたちは通常、ビットコインのドミナンス(市場占有率)がピークに達した際、資本をアルトコインに回すシグナルとして注視している。
Bitcoin dominance is 59.31% at the time of publication. Source: TradingView
トレーディングビューのデータによると、ビットコインのドミナンスは59.31%であり、最近の一部アナリストの予測する60%に近づいている。この水準に達すると、資金がアルトコインに流入し始めると見られている。
ウー氏は、現在のアルトサイクルが「ミームコインに関するものだ」と述べ、それを「仮想通貨市場の茶番」と表現した。
この見解は、仮想通貨経済の専門家でQuantum Economics創業者のマティ・グリーンスパン氏の主張と対立している。グリーンスパン氏は最近、コインテレグラフに「次の強気相場はビットコインとそのレイヤー2技術に関するものになる」と述べている。
ウィリー・ウー氏、アルトコインの長期保有に警告
ウー氏はアルトコインについて「世界を変える革新的技術を装っているわけでもなく、単なるバブルのカジノだ」とし、フォロワー110万人に対してアルトコインの長期保有を避けるよう呼びかけた。
「アルトコインは、内部情報を活用できるほど知識が豊富な場合を除き、ホールドすべきではない。アルトコイン市場はインサイダーのゲームであり、カジノのように最終的にはハウス(胴元)が勝つ」と警告した。また、アルト市場の時価総額は「勝者」だけを反映しており、失敗したトークンは含まれていないと述べた。
「また、アルト市場の時価総額は10回新しい柄と刃を交換したクリケットバットのようなものだ。新たな勝者の合計であり、敗者は時価総額に含まれない」
多くの仮想通貨アナリストは、アルトシーズン到来のタイミングについて議論を続けている。
トレーダーたちは、ビットコインが過去最高値を回復することがアルトシーズンのトリガーになると信じているが、一部のアナリストはそれだけでは不十分だと主張している。仮想通貨投資会社ハッシュキー・キャピタルのアナリストは、「ビットコインが8万ドルを超える価格に達した時にアルトコインシーズンが来る可能性が高い」と考えている。
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