SEC、NYSEアーカーのグレイスケールファンド上場提案を検討
SECがNYSEアルカのグレイスケールファンドの上場提案を検討
SEC (米国証券取引委員会)は、 Grayscale Digital Large Cap Fund (グレースケール・デジタル・ラージキャップ・ファンド)に関する19b-4申請を 連邦官報 に掲載したことが明らかになった。
今回の重要な進展により、このファンドをETF(上場投資信託)に転換するための資産運用会社の申請に対する米国SECの審査プロセスが正式に開始された。グレースケール(Grayscale)社は プレスリリース の中で、SECが NYSE Arca (シカゴ証券取引所)のデジタル大型株ファンドを上場し、ETP(Exchange Traded Products:上場取引型金融商品)として取引するための19b-4申請を連邦官報に掲載した事を発表。
これによってSECは、同申請を審査し、場合によっては承認するための審査プロセスを正式に開始することになる。プレスリリースにあるように、この審査プロセスは、規制当局が申請を承認するか否かを決定するまでに最大240日かかるとのことだ。
SECがNYSE Arcaのルール変更案を承認すれば初のケースに
SECがNYSE Arcaのルール変更案を承認すれば、国営証券取引所がマルチクリプト資産ETPの株式を上場・取引する 初のケース となる。
また、SECが19b-4申請を承認したのは、資産運用会社がデジタル・ラージキャップ・ファンドをETFに転換する申請を行ってから約2週間後のことだ。Grayscaleによると、2024年11月1日時点で、GDLCは5億3,000万ドル(約808.8億円)以上のファンドのAuM(Assets under management:運用資産)を保有。同ファンドはビットコイン(Bitcoin/BTC)、イーサリアム(Ethereum/ETH)、ソラナ(Solana/SOL)、リップル(Ripple/XRP)、アバランチ(Avalanche/AVAX)を保有しており、それぞれの時価総額に応じて加重されている。
Grayscaleは、NYSE Arcaのルール変更案が、ビットコインとイーサリアム以外のコモディティとデジタル資産を保有するETPを取引所が定義する方法を改訂することを目的としていると指摘。実際、この申請は、米国SECが、時価総額で最大の2つの仮想通貨に限定されない最初の申請であることを考慮すると、重要なものである。したがって、SECがビットコインとイーサリアム以外の仮想通貨の非セキュリティステータスに疑問を持っていることを考慮すると、この申請に対するSECのコメントは注目に値する。
一方で、SECはヴァンエック(Van Eck)と21シェアーズ(21Shares)のSpot Solana ETFの申請にはまだ反応しておらず、これは昨年(2023年) バイナンス (Binance)に対して最初に告発した際に主張したように、SOLが証券であるとまだ信じていることを示している。
ビットワイズ(Bitwise)とカナリー・キャピタル(Canary Capital)のXRP ETF申請に対して、欧州委員会はまだ反応しておらず、21シェアーズも先週、XRP ETFのS-1フォームを米国SECに提出し、XRP ETFレースに参加しだとのことだ。
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