米国のビットコイン上場投資信託（ETF）とイーサリアムETFは、11月5日のドナルド・トランプ氏の大統領選挙勝利以来続いていた資金流入の流れが止まり、14日に資金流出を記録した。

ファーサイド・インベスターズ によれば、11のビットコインETFは11月14日に合計4億70万ドルの純流出を記録した。この日はビットコイン（BTC）が下落し、過去24時間で2%下落して8万8200ドルとなった。

プラスの流れを見せたのは、ブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラストETF（IBIT）で、1億2650万ドルの純流入があった。ヴァンエック・ビットコインETF（HODL）にも小規模ながら流入があり、250万ドルの流入となった。

フィデリティのETFは最大の純流出を記録し、1億7920万ドルの流出だった。続いてARK21シェアーズのビットコインETFから1億6170万ドル、ビットワイズのビットコインETFから1億1390万ドルが流出した。グレースケールのETFとミニETFは合わせて7490万ドルの流出となった。

これは11月5日にトランプ氏が大統領選挙に勝利して以来、ETFが初めて流出を記録したことになる。この選挙結果は、ビットコインが約9万3500ドルの高値に達するほどの上昇を引き起こした。

トランプトレードは終了か？ ビットコインETFとイーサリアムETFの両方が流出を記録 image 0

Source: TradingView

選挙戦当日にはビットコインとイーサリアムの両ETFで1億1680万ドルの流出が見られたが、これはトランプ氏と民主党の候補者カマラ・ハリス氏の間で接戦が予想されたための市場の不確実性によるものだった。

トランプ氏の勝利が明らかになると、金融市場全体が「トランプトレード」で上昇した。仮想通貨市場も同様だった。彼の仮想通貨に対する積極的な姿勢に刺激を受け、ビットコインETFは11月7日に過去最大の日次流入を記録し、13億7000万ドルの流入となった。

一方、米国の現物イーサリアムETFもトランプ氏の勝利以来初めて純流出を記録し、 ファーサイド によれば、11月14日に320万ドル流出した。流出は11月4日以来となる。

ETHは過去24時間で約5%下落し、3100ドルを下回って取引されている。

ブラックロックのiシェアーズ・イーサリアム・トラストETF（ETHA）は1890万ドルの流入を見せたものの、グレースケール・イーサリアム・トラストETF（ETHE）の2190万ドルの流出などがあった。

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